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マクドナルドのケース ―「今までと同じことをやっていても人は採用できない」マクドナルドが取り組む主婦採用とは?

2016.10.05

少子高齢化に伴う労働力人口の減少とともにアルバイトの採用が年々難しくなってきている中、 主婦や高齢者といった制約のある層の「働きたい」という希望にいかに細やかに応えられるかが近年重要になっています。 リクルートジョブズでは多種多様な働き方を実現するため、アルバイト領域において企業の採用支援を行っています。

全国に約2,900店舗を展開する日本マクドナルドでは、これまで地域に密着した店舗として求職者のニーズをきめ細かに把握する体制を整えていました。 加えて2016年2月から開始したスタッフ募集の仕組み「おまかせ!マック」では、従来のアルバイト採用のフローから一歩踏み込み、 たとえ求職者の第一希望の店舗で条件に合う仕事がなくても、「おまかせ!マック」のページで「働きたい時間」「曜日」「通勤可能な距離・範囲」 を入力して応募すれば、マクドナルドのコールセンターが希望条件に沿った別の店舗を見つけて提案していく、 求職者にとってのコンシェルジュのような仕組みを取り入れました。

採用ページのアクセス解析を通して見つかった採用課題

日本マクドナルド株式会社 人事本部 ピープルディベロップメント部 マネージャー クルーリクルート担当 宮沢泰成氏

「時間の融通をできる限り利かせられる事が、昔からマクドナルドで働いていただく事の良いところのひとつなのですが、それがうまく伝わっていなかった」 と話すのは同社人事部の宮沢氏。

当時アルバイトの採用にあたって、スタッフ募集ページのアクセス解析を進めていたところ、閲覧者に占める割合は女性、 なかでも主婦層の比率が高かったそうです。しかし応募に至る率を検証すると、逆に女性の比率が低かった、といいます。

「何かしらのニーズを持ってスタッフ募集ページに来訪していただくものの、応募には至らない女性の主婦の方に対して 『応募するきっかけ』となるような仕組みを提供できないか、と考えました。」(宮沢氏)

そこから生まれたのが「おまかせ!マック」です。このページで、求職者が希望する条件を入力してもらい、 マクドナルド側で立地や希望条件を対象の店舗と確認。条件が合致する店舗の目途が立った状態で、 翌営業日にはマクドナルドのコールセンターから求職者に連絡し、希望に合う、もしくは最も希望に近い仕事を提案する、という仕組みです。

これにより、これまで自分で見つけられる範囲の求人表に書かれた条件と働きたい条件が合わないことで応募をためらっていた主婦層の応募が増えました。 また、店舗での面接の前に「おまかせ!マック」のコールセンターのスタッフとの電話での会話により、条件や働き方などのすり合わせができ、 不安も取り除けていることから、面接時の採用決定率も高まったそうです。

応募してもらった機会を逃さない仕組み

「おまかせ!マック」を通じて応募し、現在マクドナルドで働く藤波さんは、 当時子供が幼稚園に入園するタイミングで自身も働こうと仕事を探していたものの、 通常の求人誌では条件面で希望に沿う求人がなかなか見つからなかったそうです。

「自宅から徒歩・自転車圏内で、平日に3時間ほど働ける仕事を探していたのですが、土日どちらかは入らないとダメ、 といった文言が募集要項にあると、自分はその会社には求められてないんじゃないかと思っていました。」(藤波さん)

こうした状況を子どもが通う同じ幼稚園の友人に相談したところ「おまかせ!マック」を知ったと言います。 自宅から一番近くの店舗を選んで「おまかせ!マック」に希望条件を入力して応募したところ、翌日にコールセンターから電話がありました。 自宅から一番近くの店舗では土日のどちらかはシフトに入らないと採用が難しいようでしたが、 代わりに自転車で10分ほどの場所で希望条件に沿った店舗を紹介されたとのこと。 「おまかせ!マック」を介して事前に店舗と条件面で合意がとれていたため、当日の面接ではその場で採用に至ったそうです。

「店長さんからはお電話で条件面のすり合わせができていたのでほぼ採用を決めていた、と仰っていただけました。 働ける時間帯と場所を考えていたので、嬉しかったです。」(藤波さん)

前職を退職してから6年間のブランクがあった事からも、最初は働いていけるか不安な部分もあったそうですが、 現在は当初できなかったことが少しずつできるようになってきて、新鮮で楽しいと話します。

「働きにでる時、最初は子供もぐずっていましたが、今ではたまに職場にきて『ママ、かっこいい!』なんて言ってくれるので、 ちょっと誇らしい気持ちです。子供との時間ももちろん楽しいのですが、家庭とは別の時間を持てて働けることがこんなに楽しいんだなぁ、と実感しています。」(藤波さん)

主婦だけではなく全ての人に活用してほしい

左から宮沢氏、2人の子供を育てながらクルーとして働く藤波さん、マクドナルドの採用支援をおこなうリクルートジョブズの宮脇。宮沢氏とともに、「おまかせ!マック」の立ち上げを行った

当初はスタッフ募集ページで主婦の応募を増やす事を目的として始まった「おまかせ!マック」ですが、主婦にとって応募しやすい、 働きやすい仕組みは、今後は学生や外国人などにも、メリットがあるのではないか、と宮沢氏は話します。

「現在は主に主婦を対象としているのですが、働く場所や時間を細かく調整したいといったニーズはどなたにもあると思っています。 いま非常にアルバイトが集めづらいと言われる時代になっている中、今までと同じようなやり方で働く人を集めるのはとても難しいと思います。 応募しやすくすることや求職者のニーズにもっと近づくため、今までにやった事がない事や新しいアプローチが必要になってくるんだ、と思います。」(宮沢氏)


◆資料

「おまかせ!マック」サービスサイト

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