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Sustainable Story[リクルートグループのCSR]

Opportunities for Life.

CSR委員会 社外委員メッセージ

一橋大学大学院国際企業戦略研究科 名和 高司 教授

リクルートグループCSR委員会 社外委員
一橋大学大学院国際企業戦略研究科 教授
株式会社ジェネシスパートナーズ 代表取締役
株式会社ファーストリテイリング 社外取締役
ボストン・コンサルティング・グループ
シニアアドバイザー
NECキャピタルソリューション株式会社 社外取締役
ネクストスマートリーン株式会社 代表取締役
株式会社デンソー 社外取締役
味の素株式会社 社外取締役

「事業で社会に貢献する」リクルートに求められる社会課題解決のあり方とは

インパクトの定量化と長期的な利益還元の明確化を

リクルートグループは経営理念に「一人ひとりが輝く豊かな世界」を謳い、CSR5つの重点テーマで注力するポイントを明示しています。今年度のレポートにおいて、リクルートグループが見つめる社会課題の焦点をよりシャープにされ、各事業・取り組みを緩やかにでも連関の中で描き出すチャレンジをされたことは高く評価できることです。IRにおいて国内事業の持続的な成長を図る上で注力することが明言されている『Airシリーズ』『スタディサプリ』、また昨期からCSR委員会でも大きなアジェンダとなっている『iction!』を柱に3つのストーリーを組み上げ、その実績の集積を開示したことは印象に残りました。
他方、焦点化した社会課題をどの程度解決しているのかの言及には物足りなさが残りました。社会へのインパクトを定量的に測定し開示していくチャレンジを期待します。また、これらの事業・活動を単なる社会貢献文脈のみに終わらせることなく、いかにスケールさせ本業の利益につなげていくのか、より視野を広範かつ長期的な視点で示すことにも力点を置くことも望まれます。特にこれらの取り組みがどのような無形資産を生む投資なのか―魅力あるチャレンジですから、「人材採用力」「ブランド力」「ネットワーク」が資産として得られるでしょう―、それらがいかに有形資産につながるかというストーリーが有効です。

成熟社会における多様性を前提に、パーソナルに「機会」を提供する

リクルートが見つめる社会課題とその解決方法に関して、さらにリクルートらしさに磨きをかけることも重要です。リクルートのビジネスモデルである「リボンモデル」はとてもユニークです。リボンモデルは、両側が同じ形でなくてはいけない。だから顕在化しているニーズをただマッチングするだけではなく、労をかけてリボンの両側に働きかけ、潜在的な需要を掘り起こしている。需要を「育てる」プロセスを大切にし、マッチングするだけではない「機会」の創造と提供を行っていることこそがリクルートならではの価値創造であると言えるでしょう。だからこそ、今後の社会変化を見越してリクルートがいかなる「機会」の創造と提供を行っていくのか、社会は注目しています。2045年にはAIが人間の能力を超えるといわれています。そのシンギュラリティ(技術的特異点)の世界にあって人間に残るものは何か、人間にしかできないこと、その世界の中での幸せや豊かさとは何か。人間への深い洞察に基づき、次世代の社会が直面する課題を新たな「機会」に変換するというリクルートならではの視点が問われます。キーワードは「セレンディピティ(思いがけないものを発見する能力)」ではないでしょうか。これまで関心のなかったものとの出会い、つながりが豊かさになるということ。コンピューターのレコメンドでは絶対に出会えない、偶発性や意外性に満ちた「出会い」が需要を生む時代がくる。その「出会い」「機会」を誘発する「場」をリクルートがいかに提供できるか。また、ロジックを超えて、何が善(Wellness)なのかという価値観に立脚するような判断も人間に残るでしょう。成熟社会において、真善美にまつわる個々人の価値観、感性の広がりは実に多様です。そのことを前提に、「機会」はどのように創造、提供されるのがよいのかという視点も持つとよいかもしれません。

アゲインストの風も機会に変えて

未来を見据えてのリクルートへの期待を述べました。さまざまな社会課題の議論においてはリクルートのメインビジネスとの整合性が問われ、対応を迫られるシーンもあることでしょう。しかし、いきなり本業を疑う必要はありません。ただ、本業だけにとらわれず、異なる選択肢を用意することによって、社会全体のマイグレーション(進化)を後押しする丁寧なアプローチをとられるとよいと思います。自社内で複数の機会提供のあり方を試し、あえてカニバリを起こさせながら最適なものを残すことが進化のあるべき姿です。戦略的な事業展開を選択しているリクルートだからこそ、そのような進化を先取りするアプローチができるはずです。
弛まぬ「一人ひとりが輝く豊かな世界」の実現に向けたチャレンジに期待します。
※このメッセージは、本報告書が一般に公正妥当と認められる環境報告書等の作成基準に準拠して正確に測定、算定され、かつ重要な事項が漏れなく表示されているかどうかについて判断した結果を表明するものではありません。

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