ふたりの兄に囲まれて、ませてた子供時代。お兄ちゃんが古着にはまったら、小学生の私も原宿へ。スノーボードも日本で流行りはじめて間もない頃に、「最先端だ」とはじめた。自分に合うか合わないかより、流行りを追いかけていた私に変化が訪れたのは大学時代でした。小学校ではじめて以来、ハマっていたスノーボード。このままプロになれちゃうんじゃない?っていう勘違いもあって、冬休みにスキー場で住み込みのアルバイトをしに行った。そこに集まっていたのは、本気でプロを目指している人たちでした。毎晩ボードにワックスをかけて、生活がスノーボード中心。自分は趣味のレベルだったんだって痛感したのと同時に、その人たちがすごくかっこよく見えた。きれいにお化粧をしているわけでもないし、流行りの洋服ではなくジャージ姿。それでも、何か本気で打ち込めるものがあることが、うらやましく思えた。好きだからこれをしているんだって胸を張れるものを、私も持ちたい。流行りを追うより、自分らしく生きる人の方が何倍も素敵だ。そう強く感じました。
ところが。本当に自分が好きだと思えるものって、見つけようとするとなかなか見つからない。大学を卒業して最初に入った会社も、まだ迷いながらの選択だったかも。でも、次第にアパレルやファッションといった分野へ行きたいという気持ちが、むくむくと湧くように。そして、eyecoの募集を発見。eyecoは、女性向けにファッション、ビューティー、インテリア、いろいろな商品を紹介する通販誌。面接をくぐり抜け入社した私の仕事は、MD(マーチャンダイジング)業務。簡単に言えば、eyeco誌面に掲載する商品を探してくるバイヤーみたいなもの。メーカーの展示会に行って新商品を見つけたり、普段自分が街を歩いている中で「あ、これ素敵だな」とか「これ新しいな」って思ったら、製造元を調べて直接電話してサンプルを取り寄せたり。そうして見つけた商品を、他のMD担当たちが集まる会議に持ち込んでプレゼン。通れば誌面掲載という流れです。
この仕事、自分の思い入れのあるもの、もっと有名にしたいと思える商品を、世の中に広めていくことができるのが面白い。ただし、自分の好き勝手に商品を掲載できるわけではありません。eyecoは、ナチュラルテイストな雑誌。その読者が欲しくなるものを見つけてこなくては。読者の反応も、売上げという形ではっきりわかる。ときには、まったく売れない…という苦い経験も。そうやって少しずつ目利きを磨き、今ではeyecoらしさを大事にしながらも、私らしいスパイスを加えて結果を出していくということを楽しめるようになりました。プライベートでのショッピングも変わりました。ただ、「かわいいな」だけじゃなく、「素材は何だろう」、「どこで作られているんだろう」、っていうのを気にするように。私は、そんな毎日が大好きです。なんとなくですが、今を楽しんでいるということが、自分らしく生きているということかもしれない。そう思いはじめています。