印象に残るインターンシップが業界全体を盛り上げる!インターン開催の10のポイント

印象に残るインターンシップが業界全体を盛り上げる!インターン開催の10のポイント

企業の人事担当者にとって、インターンシップを開催することはやりがいがある仕事でしょう。しかし「どうすれば学生にとって実りあるものにできるのか」「どうすれば自社のことをもっと知ってもらえるか」など課題はたくさんあると思います。

そこで、実際にインターンシップを経験した学生に「参加してみて印象に残ったインターンシップ」について聞いてみました。今回お話をお伺いしたのは夏のインターンシップに参加した岩切直晃さん、小林佑樹さん、関根嵩之さん、佐々木健人さん。
学生のリアルな声をまとめましたので、人事担当者の方はぜひ参考にしてください。


(左から佐々木さん、関根さん、岩切さん、小林さん)

(目次)

印象に残るインターンシップの10のポイント

1.より現場の雰囲気が感じられる内容にする

「学生は『学校では経験できないこと』を求めてインターンシップに参加しています。ですから、実務的なインターンシップに参加したいと思う人が多いと思います。」(関根さん)

インターンシップに参加する学生は、学校で学ぶことのできない「実務経験」に期待を抱いています。短期間のインターンだと、どうしても業界の話や就活のアドバイスなどを用意してしまいがちですが、そうではなく「より実践的な内容」「より現場の雰囲気」を感じられる内容を用意することが大切です。

2.インターンシップは採用手段ではなく「投資」だと考える

「僕はアメリカに行くインターンシップ(Growth hack in US)に参加したのですが、交通費・宿泊費・食費などは全額企業負担。効果を度外視したこのプログラムは単なる就業経験ではない『投資』としての要素があると思います。」(小林さん)

このGrowth hack in USでは、採用には直接関係がなくても「参加者が将来的にビジネスを起こしIT業界を発展させる人材に育てば成功」という思想があります。近視眼的に考えず、業界全体の発展に寄与するような学生を育てるといった目的を持つことが大切です。

3. 学生は「報酬あり」のインターンシップを優先する

「すべてのインターンシップを『高い報酬』『手間賃』『無給』の3つに分けるとするならば、やはり金額の大きいインターンシップを選んでしまうかもしれません。」(岩切さん)

4人にお話を聞いて感じたことは、「勉強させてもらいながらお金がもらえるのは一石二鳥」だということ。「もしいくつかのインターンシップが重なってしまったら、やはりお金がもらえるインターンシップを選んでしまうと思います」という声もありました。

4.学生はメンターの丁寧なフォローを求めている

「学生だけでやっていると、どうしても『独りよがり』な成果物ができてしまいます。僕の場合はメンターがしっかりとフォローしてくれたので、学びが多かったです。」(佐々木さん)

インターンシップの中には学生だけにワークショップを行わせるものがありますが、学生だけで行ったアウトプットでは、やはりどうしても限界があります。「どうすればよいのかわからなくなったときに、気軽に相談に乗ってくれた」という意見もありましたが、メンターがしっかりとフォローしてくれるインターンシップは、学生にとって実践的な学びも多く、満足度の高いものになるでしょう。

5.長期的なインターンシップのほうが好まれる

「ある程度長いインターンシップのほうが、社員さんが実際に見てくれる期間も長いので良いですよね。」(佐々木さん)

インターンシップには短期間のものから、ほぼ夏休み丸々参加できるものまで幅広く存在します。ですが、やはり学生にとっては長期的に参加できるもののほうがやりがいを感じてくれるようです。本当にやる気のある学生ほど、長期的にインターンシップに参加したがっています。

6.ワークショップはある程度自由なほうが良い

「もちろん丁寧に面倒は見てくれましたが、ワークショップの最中はあまり干渉せず自由にやらせてくれました。」(小林さん)

企業側は学生のことを常にチェックしてしまい、話しかけることもしばしば。しかし、学生側からするとフォローしてほしいときと、自由にやらせてほしいときがあり、自発的にアクションを起こせる機会を求めているようです。

7.学生は「視野の広がるインターンシップ」を求めている

「インターンシップに参加して『自分の将来が広がった』かどうかは大事。視野の広まるようなインターンシップに参加したいですね。」(小林さん)

インターンシップだとどうしても「この業界はこういうキャリアがあります」とか「この業界はこういう仕事があります」といった業界の理解を深めるような内容で設計しがちです。しかし、学生は「意外にもこういった道があるのか」と将来の可能性を広めるようなプログラムに期待しています。

8. ひとつのインターンシップの中に「選択肢」を

「今年の夏は『企業を知りたい』という目的があってインターンシップに参加しました。今後就職するまでの期間は、会社内で自由に研究開発できるようなインターンシップに参加したいです。」(関根さん)

時期によってインターンシップに参加する学生の目的は変わります。「はじめのうちは企業の雰囲気を知りたいという目的があったものの、のちに自由に仕事に携わりたいという目的が芽生えた」という学生の意見がありました。同じインターンシップでも「会社の雰囲気が感じられるプログラム」「自由に成果物を作れるプログラム」など、複数のプログラムを選べるほうが学生に喜ばれるようです。

9.インターンシップを通じて会社の風土を伝える

「ある会社でインターンシップをした時に、その会社の人が『仕事を仕事だと思っていない』という印象を受けました。それを見て本当に楽しそうだなあと感じました。」(小林さん)

仕事を楽しみながらやっている社員、世の中を変えてやろうと真剣な社員、会社には様々な社員がいると思いますが、そういった社員の雰囲気は必ずインターンシップに参加した学生にも伝わります。無理に言葉で社風を伝えようとするよりも、社員と学生が交流できる機会をインターンシップで用意するほうが、学生にとっては会社への理解度が高まるに違いありません。

10.学生が経験できないことを提供する

「僕はアメリカを横断するインターンシップにエントリーしましたが、会社員になったら経験できないような、貴重な経験でした。これを学生時代に経験できたのは良かったですね。」(小林さん)

学生時代に経験できないことを企業側がインターン生に提供できれば、学生がその企業に抱くイメージも変わりますし、長期的に見ても良い印象が残るでしょう。そのような機会を提供するのが企業の役割であり、意義のあるインターンシップになるのではないでしょうか。

まとめ:自社だけではなく業界全体を盛り上げるという意識を

学生のなかで評判になったインターンシップは、口コミやSNSなどにより次の年も人気を集めます。今年のインターンシップは今年だけのものではなく、来年、再来年のインターンシップにも影響を与えるということを意識しておくことが重要です。

加えて、「長期的な視野」を持ってインターンシップを企画することも大事。実りある経験を提供できれば、学生たちは良い気づきを得られるでしょう。そして彼らが将来第一線で活躍するようになったときに、御社のビジネスパートナーになるかもしれません。

つまり、価値あるインターンシップは学生の人生を変えるだけではなく、巡り巡って御社の発展へとつながっていきます。未来の業界を担う人材を育てるという姿勢が、インターンシップに求められているのです。

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